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完全消去が出来ないHDD、wipe-outでできた
  • (2020-09-01 09:34:48)

HDDの廃棄作業


不要HDDの廃棄作業を行った。

数本のHDDを廃棄するに当たり、すべてDBAN (Darik's Boot And Nuke) をかけて、データを完全消去・復元不可能な状態にする。

時間節約のため上書き方法は「ゼロフィルを1回、検証ナシ」でやる。

そして、適当なデータ救済ソフト(復元ソフト)で、データの片鱗が残されていないか調べて、廃棄業者に送る。


(1) DBANが効かないHDD


だいたい、DBANで問題なかったが、2本のHDDだけ、途中でエラーとなる。

違うメーカーだが、どちらも1TBのHDDである。

たぶん、エラーと思うが、素人ではわからないメッセージが画面いっぱいにはき出される。

しかし、ゼロフィル作業は継続しているようで、そのまま放置すると、やがて正常終了し、完了メッセージも成功みたいな内容である。

しかし、救済ソフトを流すと、どちらもHDDの30%くらいのところからデータが次々と発掘される。

つまりデータは途中から消えていない。おそらく、そのエラー時点からDBANが効いていない。


(2) DESTROY


上記2台のHDDはDBANが効かないので、DESTROYを試したところ、1台は完全消去できた。

しかし、最後の1台が、途中でエラーとなる。

エラー発生で、DESTROYは「終了するか、スキップするか?」というメッセージを出して止まる。

悪いセクターがあるのかな?と思った。

最初はスキップしたが、えんえんとスキップを繰り返すので、エラー箇所は「全スキップ」を選択すると、なんと残りすべてのセクターを次々に最後までスキップして終了した。

もしバッド・セクターだとすると、HDDの7割くらいの部分がすべてBadということ?

ありえないので困ってしまった。

数回やったが同じ現象である。

そこで、今まで使用したことはない「wipe-out」を試した。


(3) wipe-out


wipe-outにはこのように書かれている。

ハードディスク消去ツール「wipe-out」- Copyright (C) 2001-2020 by Dai ISHIJIMA

「いしじま☆だい」氏という方が開発されたアプリらしい。

学校やお役所で利用する人が多いようなことが書かれていた。

それはよいことだ、個人のHDDから情報漏洩しても大きな被害にはなりにくいが、社会的立場がある機関は漏洩すれば社会からの突き上げを受ける。HDDはぜひきれいにwipeして再利用なり、廃棄なりしてほしい。

ということで、はじめての利用、感謝してダウンロードさせてもらった。

最初、最新「バージョン2.0」を使用した。

FreeBSDは起動するものの、wipe-outのアプリが、起動せずリブートを繰り返す。

そこで「バージョン1.8」に落としてみたら立ち上がった。

HDDを選択 → ゼロフィルを選択 → 3時間で1TBをwipeしてくれた。

このユーティリティがいいなと思った点は高速検証のオプションがあること。

正しく「0」がディスク上すべてに書き込まれているか、スキップしながら20分くらいで検証してくれた。

検証結果は100%ゼロフィル成功である。

念のため他のデータ救済ソフトで検証すると、完全にデータは失われていた。

wipe-out、気に入った。

軍事スペックのランダム書き込み数回とか、一般人には不要だし、今時の高密度HDDではゼロフィルだけで、その前に書かれた残留磁気など読み取りにくいと思う。

なので、ゼロフィルをデフォルトにしている点でも、実用的なポリシーのユーティルに感じられた。

次回からはwipe-putを先に使用することにした。


wipe-outが気に入ったもう一つの理由:SSD


SSDもwipeできる、またはできるよう対応予定とのこと、これはいい。

SSDのwipeはバージョン2.0からできるとのことだが、私のPCでは立ち上がらないので、検証はできない。

次回試したい。



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