時代の流れ、CMSという考え方
- (2009-01-23 11:11:00)
入りやすかったホームページ入門
90年代インターネットとともにWebとメールが猛烈な勢いで普及し始めた頃、ホームページを作成するユーザーは多かった。私も物珍しさから作ってみた。HTMLという言語というか手法を少し勉強して決められたタグをテキスト文の中に入れていく。あら、簡単にできてしまった。
一応PCの操作ができて、レイアウトや色彩などデザイン的なセンスを問わなければ誰でもホームページは作成できるモノと結論づけた・・・それから10年、私のWebコンテンツに対するイメージは「HTMLでゴリゴリ書く」という固定観念の化石と化していた。
ブログブーム
2005年くらいからブログなるサービスがマスコミを賑わせる。「ブログ=日記」とする解釈が多かった。
会社の公式Webでは伝えにくいような社内事情やリアルタイム性のあるお知らせなどにこの「日記」が使えるかも?と感じるようになり、はじめてブログなるシステムをテストした。2006年も暮れかかっていた。
ホームページを一つ越えたブログシステム
驚いた。すばらしいの一言だった。テンプレートというひな形ページが用意されており、デザイン的に好きなテンプレートを選んで適用するだけである。自分でHTMLを書く必要がない。
しかもテンプレートのデザインはプロのデザイナーと思われる人々が作成したもの、私が作るものよりよほどクール。
ブログではユーザーはデザインやプログラミングから解放され記事の内容・コンテンツの作成に集中できる。生産性の高さを考えると90年代の「ホームページの時代」が一つの壁を超えた印象を受けた。
利用したブログシステムは「PHPとsmarty」というコンビの上で制作されているらしい。PHPって何だ? smartyって何だ?というテーマはそのままになっているが、そんなことは知らなくてもブログは書ける。
時系列投稿に向くブログ
ブログを使い始めると、すぐにそれが「日記システムではない」ことを理解した。ブログシステムの特徴として時系列的にコンテンツが成立していくこと。
本のような体系だったコンテンツには向かないが、確かに日記としては最適。しかし、それだけでなくホームページにも使える。特にプレスリリースや「What's New」のような時系列的に記事を投稿していくコンテンツにはそのまま行けそうである。
外装と中身を分けたブログ
このブログシステムが示すことは「プログラミング」「デザイン」「コンテンツ」の完全分業化だと思う。この流れは止まらない。
私のような人間にプログラミングやデザインまでやることは無理だし、他人や他社に依頼するにしても「プログラミング」「デザイン」「コンテンツ」切り分けができていることのメリットは大きい。
CMSとは外装と中身の分離化システム
プログほどには騒がれなかったが数年前からCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)が話題になっていた。
ブログのように「タイムライン投稿方式」ではなくホームページのコンテンツ全体に対して「プログラミング」「デザイン」「コンテンツ」の完全分業化を標榜する製品群らしい。
まだ体験していないが、ホームページは確実にそういう方向に向かうと考えている。